私達は、どこからやってきたのでしょうか。あらゆるモノの生まれを辿れば、大元があります。大元とは魂の起源であり、無秩序性で成り立ちます。それは、あらゆるモノが混在しているということです。雪炭は、大元とは「random+ism」=ランダミズムであると解釈をしました。この世のあらゆる有無現象、モノ、人、生きとし生けるものはすべて、ランダミズム・ワールドから生まれたと定義します。何一つ、同じものはなくとも、生まれは同じであるということです。
そこには、人とモノの隔たりすらありません。私達は、この世に生を受けた瞬間から、名と意志をもち、それぞれの現象とともに生きていく。そして、あらゆる化学反応が起き、すべては交錯しながら旋回していきます。その先に、誕生の扉がひらかれる。雪炭がランダミズムと交錯した時、アーティクル・チェアー「article chair」が生まれました。すべては自然偶発的に出会い、形を成したそれぞれは、自らの産声をあげます。まさにそれぞれが一つの生命体であり、現象そのものであるのです。